きっと夢を見ていた 長く 浅く そして揺ぎ無いものを

いつからか 何も恐くなくなって 

 

「見て。ねえ、こんなに綺麗になれるんだよ」

 

薄く引かれた紅は 少しだけ涙で滲んだ

こうして降り積もった雪よりも きっと 君は綺麗だよ

握っている手が 離れたら どうやってつかまえよう

やり方がわからないから やっぱり離すわけにはいかないね

ただでさえ 絡まった手は 既に小指だけで繋がっているんだもの

 

滲んだ紅は ゆっくり 空を滑る

薄く薄く微笑んだように見えるから 優しく笑い返した

返ってくるかもしれない返事は 上を見て待ち続けよう

零れるものが邪魔するから

 

泣いてしまうかもしれない弱い僕だけど やっぱり君は凄く綺麗

繰り返す言葉の破片だけでも 君の胸に刺さればいいのに

痕の残る傷なら きっと 安心できるから

 

 

「ねえ、何処で君を待ったらいいの・・・?」

 

 

待たれる幸せ

だけど きっと 羽根はまだ未熟で 僕は空を飛べないんだ

もう少し待ってて 雪で空が見えない

綺麗な蒼には程遠い空で 待つのはきっと心細いでしょう

 

 

きっと そのうち気が向いたら 上を見る

零れる何かは 君によって掬われる

 

 

 

 

「ねえ、こんなに綺麗になれたよ。ねえ、ホントにありがとう・・・・・・」









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